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社長のちょっと一言

日頃感じる事を思いつくままに書いてみました。

「食べる」と言う事から感じること 16.1.19

 日常生活で何の気なしに行っている「食べる」という行為を通じて感じている事を書いてみたい。

私は、テレビで各地の温泉や名物、美味しい物を紹介する番組が好きである。
各地の風景や歴史にまつわる事柄を番組の前段として紹介して、視聴者に食欲をかきたてておいて、いよいよメインディシュを画面いっぱいにアップして披露してくれる。美しい器に地元の食材を腕によりをかけて調理した料理をきれいに盛ってテーブルいっぱいに置かれている。今まさにできたてのほやほやであろう、どの料理からも湯気が出ている。調理長や旅館の女将が、この料理についてのエピソードを語ってくれる。裏山の山菜を取ってきて、揚げたとか前の海にいる魚を刺身にしているとか、その地元でなければ味わえない一品が食欲をかきたてる。
ここでよく考えてみた。私はテレビの画面を見ているだけで実際食べた訳ではない。なのに本当に食べたという触覚まで感じられて満足している自分がいる。なぜそうなるのか。

そのポイントは、リポーターという人間ではないだろうか。

私という人間にかわってテレビの向こうで実際に食べてくれている。もちろん私と同じ触角を持っている訳ではないだろう。好き嫌いも当然違っているはずである。だけど箸を取って料理を口につけた瞬間の感覚を、リポーターその人の感覚で「言葉」として視聴者の私に伝えてくれる。その伝え方は、糖分が何グラム、脂肪何グラム、カロリー何カロリーなんて数値を伝えている訳ではない。

「あまい」とか「からい」とか「香りがいい」とか「歯ごたえがある」ということを通じて最終的には、「うまい」を伝えてくれるのである。その伝えてくれているリポーターの人間性を通じてその料理を視聴者の私が食べているのではないか。

 リポーターの「好き嫌い」と私の「好き嫌い」との触感の違いを、テレビを通じて伝えられるリポーターの「言葉」や画面を通じて送られてくる情報によって微妙に埋められて行って、あたかもリポーターではなく私が食べているかのごとき錯覚に陥るのではないか。

リポーターが、私と違って甘いもの好きと仮定しよう。画面の向こうの名物お茶漬けを食べた。そして食べた触感を、テレビを通じて私に伝達した。私はテレビの画面を見て材料、調理方法、出来合いを感じ、これなら私が食べたらこんな味覚が感じられるだろうと想像する。リポーターの感覚を通しての「少し甘い」などの情報で私の味覚を微妙に擬似変換して、まさにその料理を私が食するのである。
 ここで重要なことは、リポーターの個性である。視聴者と同じ個性である必要はないし又そんなことは不可能なことだ。大事なことは、リポーターの人となりから発せられる言葉や雰囲気である。視聴者は、無意識のうちにリポーターから発せられる言葉や雰囲気を感じて自分との違いを微妙に軌道修正してリポーターと自分との一致を見ているのである。

 テレビで有名旅館の紹介コマーシャルを見たことがある。旅館の全景、風呂場、などが紹介され、いよいよ夕食の紹介でテレビ画面に料理のアップが映し出されたが私は、その豪華な夕食を食べた気がしない、いや食欲をそそらないのである。

 世界の出来事があっという間にテレビという媒体を通じて私たちの茶の間に飛び込んでくる昨今である。伝え手側は、しっかりとした人間性に裏打ちされた情報をつたえる必要があるし、受け手側は、自分という人間性、個性を持っていないと世界で何が起こっているかが、正しく見えてこない。

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